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小沢健二さん

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27年前の今日は小沢健二さんのソロファーストアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」が発売された日。ボクの17歳の誕生日だった。
高校生のボクは、当時このアルバムが出たことは全く知らず、ビートルズに夢中でコピーバンドをやっていた。その後は色んなバンドのコピーをしながら音楽の好みも年々変化していった。

当時から小沢さんファンの友人も多く、もちろん存在も有名な曲も知っていたが、厨二病丸出しのボクは彼の表面的な部分にしか気がいかず、あまり好きになれなかった。その後は音楽活動を諦め、就職した。社会へ出て、当たり前に色んなことがあった。今はそれなりに頑張った結果なのか、長年の夢の過程でもあった、自宅にスタジオを作られるぐらいになった。やっぱり音楽が大好きでまた少し真剣に向き合うようになった。そんな折、妻も昔から小沢さんのファンでこのアルバムが部屋に置いてあることに気がついた。今から1年ぐらい前に何気なーく聴いてみたんだと思う。初めてちゃんと聴いてみて、なんか良いなと思った。ファーストアルバムはこのようなシンプルな楽曲であったことに驚いた。それからはその「なんか良いな」の意味を知りたくて、毎日のように曲に合わせてベースの練習をしてる。で、最近少しずつだけど歌詞の意味が分かってきたような気が。ボクが主観的に思っているグルーヴも感じられるようになった。そうしたら「天使たちのシーン」のベースを弾きながら泣いてしまうまでに。毎回。怖い。笑
昔は表面的なことでの判断で好きになれなかった小沢さんが、今ではしっかり理解しようと聴いて、感じて、自分にとって最重要なぐらいのアーティストに変わった。

この方は「本当のこと」を、このアルバムでも伝えたいんだと思った。直向きに、切実に。その「本当のこと」を44歳になったおっさん(ボク)も毎日手探りし続けてる。
近年日本メジャーシーンに戻ってこられた彼は、27年前と全然変わってないとも思った。
このアルバムは今のボクにとって「強い味方」になった。色々だらしなかった自分を「もうちょっとちゃんとしようよ」とも思わせてくれた。音楽活動だけではなく、「生きる覚悟」を教えられてるような感じがした。大袈裟だけど。正直、この数ヶ月は仕事への向き合い方までもが変わってきた気がする。
そして、このような音楽を作ることが出来る人に強く憧れる。

生きてれば色んなことがある。やる気を削がれたり、行手を阻むように邪魔が入ったり、心が疲弊する。それでもボクらの生活は進行していく。
「犬は吠えるがキャラバンは進む」、真実はただそれだけ。人は感情的かつ非合理的。宇宙の、地球という場所に人間がいる事実。
当たり前のことをはっきり認識して生きていかなきゃな、と。

このような素敵なアルバムをもっと早く聴けば良かった!と思う自分もいるけれど、おっさんにならないと分からないことも多々ある。おそらく高校生の自分にはこのアルバムの良さは分からなかったかもな、とも思う。だいぶ遅くなったけど死ぬまでに気づけたのが幸せ。超ラッキー。笑

何気ない日常にこそ「本物」があり、「生活の知恵やヒント」などがあるのかもなぁと改めて気づかされた。忙しい時、心が乱れる時こそ落ち着いて、心穏やかに、時には注意深く見てみないと、ついつい見落としてしまうような。
経験と共に分かったと思ってたことが勘違いだったり。少しずつでも世の中について、ちゃんと勉強を進めていくと、分からない!ということがたくさんあることにも気づく。世の中は圧倒的に分からないことだらけ。だからこそ賢い人は謙虚になるのかもなぁと。表面的に謙虚であるということではなくて。
知的好奇心がどんどん湧いてくる。もっと知りたくなる。
意識が高いとか低いとか、そんな表面的で程度の低い話じゃなく、あらゆる物事に対し意識が「ある」か「ない」か。

小沢健二さん、今でも素敵な音楽を届けてくれて、いくつになってもご自身で歌ってくれて、ありがとうございます。
44歳になったおっさんは、毎日泣きながら聴いてます(本当に怖い)

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